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外国人雇用でミャンマー人に特化した採用戦略で企業の成長を支援する特定技能外国人登録支援機関、ネクストドアです。
12月も後半になり、もうまもなく年末年始です。
日本では多くの企業が休業し、お正月は家族で過ごすことが慣習です。
実家に帰ってゆっくりするという方も多いのではないでしょうか?
ところが外国人労働者にとっては、年末年始と言っても特別何もしない、むしろ働きたいという場合もあるようです。
それは、国によってお正月(新年)のお祝いをする時期が異なる場合があるからです。
よって、日本では祝日でも何でもない日に、母国の実家に帰りたいということもあります。
今回はそんな、特定技能外国人が一時帰国を希望した際の対応や手続きについて解説します。
今後、特定技能外国人を雇用しようという企業様、雇用して間もない企業様はぜひご一読下さい。
外国人は年末年始に休みを希望しない?
冒頭でも述べた通り、国により文化が異なるので、実家に帰るタイミングもまちまちです。
例えば中国では「春節」と呼ばれ、1月下旬~2月中旬頃を旧正月として祝います。
新暦の正月よりも重要視されており、1年で最も盛大なお祝い行事です。
中国の企業では、1週間近い長期休暇があるところも。
そうなると、新正月よりもこの時期に合わせて帰国し、実家に帰りたいと考えるのも頷けます。
また、中国とほぼ同じ暦を使用してきた韓国やベトナムなども、旧正月を重視する傾向にあります。
このように、外国人労働者の場合、必ずしも日本のお正月の時期に休みたいと考えているとは限りません。
むしろ日本人が休んでいる時こそ働けるのに、働きたいのに、と思う人もいるでしょう。
企業によっては、助かることもあるかもしれませんね。
特定技能外国人が一時帰国を希望したら?有給休暇になる?
前述のような母国の行事ごとや里帰り、または家族の冠婚葬祭などで、通常の営業日に一時帰国を希望する場合もあるでしょう。
その場合、まとまった休暇を取得する必要があります。
出入国管理庁の定めるところによると、
「受け入れ企業は、特定技能外国人から一時帰国の申出があった場合は、事業の適正な運営を妨げる場合等業務上やむを得ない事情がある場合を除き、何らかの有給の休暇を取得することができるよう配慮を求める」
とあります。
つまり、基本的には希望通りの一時帰国ができるよう、有給休暇を許可する必要があります。
業務に支障が出るからと休暇を与えないことは認められません。
もちろん、帰国している間は賃金を払わないというのも労働基準法違反になります。
尚、既に有給休暇を全て使い切っていた場合は、無給休暇を認めて一時帰国を許可してあげましょう。
受け入れ企業に余裕があれば、有給休暇を追加で付加してあげられるのが理想ではありますが、例え有給休暇とはならなくても、帰国を認められれば嬉しいはず。
長く一緒に働いてもらう為にも、たまには母国に帰り、家族や友人と近況を報告しあう機会を作ってあげることが重要です。
特定技能外国人の一時帰国時に必要な「みなし再入国許可」とは?
特定技能外国人が一時帰国する際には、「みなし再入国許可」の手続きを行うよう促しましょう。
みなし再入国許可とは、中長期の在留資格を持つ外国人(有効な旅券及び在留カードを所持する外国人)が出国する際、出国後1年以内に再入国する場合には、原則として通常の再入国許可の取得を不要とする制度です。
通常、日本に在留する外国人が許可なしに出国した場合、その外国人が有していた在留資格及び在留期間は消滅してしまい、再び入国するには、入国に先立って新たに査証を取得した上で上陸申請を行い、上陸審査手続を経て上陸許可を受ける必要があります。
これに対し再入国許可を受けた場合、再入国時の上陸申請時に、通常必要とされる査証が免除されるのです。
みなし再入国の手続方法は簡単で、外国人が出国する際に空港で入国審査官に、再入国出入国記録(EDカード)の「一時的な出国である」欄にチェックをつけて提出するだけ。
ただし、有効なパスポートが必要です。
帰国したいタイミングでパスポートが期限切れだと、すぐには更新ができませんので注意が必要です。
なるべく希望の日程で帰国できるよう、また、企業側も対応しやすいように、なるべく早めに一時帰国のスケジュールを立てて共有してもらうのも良いでしょう。
【豆知識】各国のイベント等
中国では前述の旧正月に加え、4月には「清明節」という行事があります。
これは、中国の四大伝統的な祝日のうちの一つで、家族で先祖の墓参りに行きます。
この時期に一時帰国を希望する人も少なくないでしょう。
イスラム圏の国々では4月~5月にラマダン(断食)があります。
イスラム教徒が1カ月間にわたり食を断つ行事で、ラマダン明けには集まって食事をとる習わしがあります。
この行事に合わせて帰省を希望する方も多いでしょう。
そしてミャンマーでは、お正月は4月になります。
それも、月の満ち欠けで決まるミャンマー暦に基づいているため、太陽暦から見ると、日にちは毎年少しずつ異なっているのです。
この時期には「水掛祭り」が行われたり、初詣に行ったり、家族と過ごしたり…
このタイミングで帰国を希望する人は多いのではないでしょうか。
まとめ
日本の企業で働く特定技能外国人ですが、やはり母国の文化や家族と過ごす時間は大切にしたいもの。
日頃から母国のことや、ご家族のことに興味を持ち、話すようにしていると、コミュニケーションになるだけでなく、突然の一時帰国に慌てることも防げるでしょう。
もしも一時帰国の希望があれば、快く休暇を取らせてあげてくださいね。
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