外国人雇用でミャンマー人に特化した採用戦略で企業の成長を支援する特定技能外国人登録支援機関、ネクストドアです。

特定技能は、その制度がスタートして以来ずっと対象分野は12分野でした。

しかし、この度新たに4つの分野が追加されたことをご存知でしょうか?

今年3月29日、政府は閣議で、特定技能に「自動車運送業」、「鉄道」、「木材産業」、「林業」の追加を決定。

4月以降、受け入れに向けた準備が進められることとなりました。

また、既存の分野でも対象業務が拡大されるものがあります。

今回は、新たに追加されることとなった4分野と、業務が拡大される4分野の概要についてお話します。

追加対象となる分野での特定技能外国人雇用を検討中の方は、ぜひご覧下さい。

なぜ?いつから追加される?

今回、これら4分野が追加されることとなったのは、やはり深刻な人手不足が原因です。

特に自動車運送業に関しては、物流の2024年問題もあり、その需要はかなり高く、緊急性があると言えるでしょう。

鉄道に関しても、人々の生活に欠かせない仕事の1つです。

木材産業と林業も、近年の木材需要の増加に対して担い手が不足していることから、特定技能に追加されることとなりました。

新分野の追加は2024年4月からとなりますが、まだ必要な省令の改正や、具体的なガイドラインの設定がされていないので、実際に受け入れが開始されるのはもう少し先になるのではないでしょうか。

これらの新分野で特定技能外国人を採用しようと検討中の企業様は、ぜひ最新情報をこまめにチェックして下さい。

追加される4分野とは?

それでは、今回追加される4分野の詳細を順番に見ていきましょう。

自動車運送業

自動車運送業では、トラック運送、バス、タクシーの運転手が想定されています。

今、問題となっている物流の人手不足対策の側面もあるでしょう。

また、人々の足となるバスやタクシーの運転手も、地域によっては不足傾向。

特定技能への追加で、働き手が増えることが期待されます。

尚、この分野での受け入れ見込み人数(令和6年からの5年間での人数)は、最大2万4500人とされ、今回追加される4分野の中では最大となります。

業務区分は、事業用自動車(トラック、タクシー、バス)の運転と、運転に付随する業務全般

特にバスやタクシーの運転手には高いコミュニケーションや安全管理の能力が求められることから、資格を得るには、他の分野より高い日本語のスキルを持つことが条件となる見込みです。

鉄道

鉄道の分野では、運転士車掌、整備士などの職種が想定されています。

この分野での受け入れ見込み人数は最大で3,800 人。

業務区分は、

軌道整備(軌道等の新設、改良、修繕に係る作業・検査業務等)

電気設備整備(電路設備、変電所等設備、電気機器等設備、信号保安設備、保安通信設備、踏切保安設備等の新設、改良、修繕に係る作業・検査業務等)

車両整備(鉄道車両の整備業務等)

車両製造(鉄道車両、鉄道車両部品等の製造業務等)

運輸係員(駅係員、車掌、運転士等)

以上の5つです。

こちらの分野も、特に運輸係員に関してはコミュニケーションが求められるので、日本語能力は他の分野よりも高いものが要求されます。

木材産業

この分野の業種は木材産業の一つのみで、業務内容は、製材業、合板製造業等に係る木材の加工等が想定されています。

受け入れ見込み人数は、最大で5,000人です。

林業

この分野の業種は林業の一つのみ。

木材産業の前段階としての、材木の切り出し作業等を行います。

受け入れ見込み人数は、最大で1,000人です。

既存の分野でも業務が拡大される

新分野の追加だけでなく、既存分野でできる業務内容の拡大も決まりました。

今回、対象となるのは下記の4分野です。

飲食料品製造業

これまでは、スーパー内部の厨房での惣菜調理は飲食料品製造業には含まれていませんでした。

しかし、今後はスーパーの食料品部門における惣菜等の製造も、対象業務として従事可能となる見込みです。

現在もすでに多くの特定技能外国人働く飲食料品製造業ですが、これが実現すれば、さらに増加するのではないでしょうか?

受け入れ側としても、業務の拡大はありがたいものです。

介護

今まで、特定技能資格では施設内での業務のみで、訪問系の介護サービスには従事できませんでした。

しかし、2025年度からは、特定技能外国人による訪問介護の実施も可能となる見込みとなっています。

今後ますます需要が増える介護業界を支えるために必要な改正だったのではないでしょうか。

製造業

これまでは素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業の3つに分かれていた職種が、令和6年から「工業製品製造業分野」に統合されることになりました。

また対象業種に、鉄鋼業、プラスチック製品製造、縫製などの業種が新しく追加されます。

造船・舶用工業

今まで溶接・塗装など6つに分かれていた業務区分が3区分に再編されます。

また、新たな業務区分として、造船・舶用工業に必要な各種作業が追加され、就労可能な作業範囲が拡大します。

まとめ

これまで発足以来12分野のままだった特定技能に、ついに新たな分野「自動車運送業」、「鉄道」、「木材産業」、「林業」が追加されることになりました。

また、既存4分野「飲食料品製造業」、「介護」、「製造業」、「造船・舶用工業」に関しても、就労可能な範囲が拡大されます。

新しい分野での、実際の受け入れ開始はもう少し先になりますが、対象となる事業での受け入れを検討される事業者様は、ぜひ前もって情報を集め、採用活動に備えて下さい。

特にスタート時は、多くの企業が募集をし、採用競争となることが予想されます。

登録支援機関である当社では、特定技能外国人の採用支援も行っています。

もちろん、新しい4分野の人材探し、採用もお手伝いいたします。

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