愛知県名古屋市のグループホームで働く特定技能「介護」分野のミャンマー人3名に会ってきました

先日、入社2ヶ月のミャンマー人を配属したグループホームの介護施設に定期支援に行ってきました。

介護職の経験がない3名ですが、入居者さんとお話したり、お世話をしたりと施設長が大変関心していました。

元々ミャンマーでは、自宅で祖父祖母を介護するのが当たり前なので自然とできるのでしょうね。

引き続き、更なる日本語能力の習得を目指してサポートしていきます。

そして今回の記事では、ミャンマー人労働者の成功事例を交えながら、特定技能「介護」分野の概要、ミャンマー人が介護職に向いている理由、そして2025年からの訪問看護解禁による介護現場の未来について詳しく解説します。

介護サービスにおいて今後、外国人労働者の採用をご検討の施設様は、ぜひご一読下さい。

特定技能「介護」分野とは?:概要と必要な資格

特定技能「介護」分野は、日本における深刻な人手不足を解消するために設けられた制度です。

この分野で働くためには、一定の専門知識と技能が求められます。

特定技能「介護」資格の取得には、介護技能試験日本語能力試験(N4以上)の合格が必要。

特定技能「介護」分野の主な業務には、高齢者や障がい者の身体介護、生活支援、リハビリテーションのサポートなどが含まれます。

これらの業務を遂行するためには、専門的な知識や技術、日本語能力だけでなく、思いやりやコミュニケーション能力も重要です。

この制度の目的は、外国人労働者が日本で安心して働ける環境を提供すると同時に、日本の介護現場における労働力不足を補うこと。

特定技能ビザは最長5年間の滞在が可能で、企業は労働者に対して適切な労働条件を提供する責任があります。

登録支援機関のサポートを活用することで、よりスムーズな採用プロセスを実現し、外国人労働者が安心して働ける環境を整えることができるでしょう。

ミャンマー人の採用事例:特定技能「介護」での成功ストーリー

ある支援先介護施設では、特定技能ビザを活用してミャンマー人を採用。

この施設は、登録支援機関のサポートを受けながら、ミャンマー人の特定技能外国人の受け入れ準備を進めました。

具体的には、ミャンマー人の日本語教育や文化適応トレーニングを行い、スムーズな職場環境への適応を支援。

このミャンマー人は、配属後、高齢者の身体介護や生活支援を担当し、その誠実な仕事ぶりと温かいコミュニケーションで利用者やスタッフから高い評価を得ました。

施設の管理者は、「特定技能外国人としてミャンマー人の採用は大変有意義でした。彼女たちの働く姿勢と利用者へのホスピタリティは、我々のチームに新しい風を吹き込みました。」と語ります。

この成功事例は、特定技能「介護」分野での外国人労働者の採用が、企業と労働者、双方にとって大きなメリットをもたらすことを示しています。

このような成功事例は、他の企業にも特定技能外国人の採用を検討するきっかけとなるでしょう。

ミャンマー人が日本の介護職に向いている理由

ミャンマー人が日本の介護職に向いている理由は、いくつかあります。

まず、ミャンマーの文化背景には、家族を大切にする価値観が深く根付いており、家族やコミュニティ内での助け合いの精神が強いです。

この価値観は、介護職における利用者への思いやりや細やかな配慮に直結します。

高齢者や障がい者への尊敬と優しさが自然と行動に表れ、日本の介護現場においても高い評価を受けています。

さらに、ミャンマー人は労働に対する真摯な姿勢を持っており、勤勉さと責任感が強いです。

介護職は体力的にも精神的にも要求が高い職業ですが、ミャンマー人はこれを真剣に受け止め、利用者の生活を支えるために努力を惜しみません。

実際に、多くの特定技能外国人のミャンマー人がその誠実な仕事ぶりで職場の信頼を勝ち取っています。

言語の面でも、ミャンマー人は学習意欲が高く、日本語を習得するために熱心に取り組みます。

特定技能ビザを取得するためには日本語能力試験(N4以上)に合格する必要がありますが、ミャンマー人はそれ以上に、日本語でのコミュニケーション能力が高いです。

これにより、利用者や同僚との円滑なコミュニケーションが可能となり、職場での適応がスムーズになります。

また、ミャンマーの宗教的背景も介護職に向いている要因の一つです。

ミャンマーでは仏教が主流であり、他者を尊重し助ける精神が強調されています。

この精神は介護の現場で非常に重要であり、利用者のニーズに応じたきめ細やかなサポートを提供する上で大きな強みとなります。

また、日本にも共通する部分の多い宗教観であることは、介護という、人とのつながりが重視される現場において、重要な要素と言えるでしょう。

以上のように、文化的背景、労働に対する姿勢、言語学習意欲、そして宗教的精神が、ミャンマー人を日本の介護職に適した人材にしています。

企業はミャンマー人労働者を採用することで、介護現場に新しい風を吹き込み、質の高い介護サービスを提供できる可能性があるでしょう。

2025年からの特定技能「介護」資格による訪問看護解禁で介護の未来はどうなる?

今年3月の閣議決定により、来年、2025年から特定技能「介護」資格を持つ外国人労働者が訪問看護にも従事できるようになる見込みです。

このことで、日本の介護現場は大きな変革を迎えることが期待されます。

この変更は、介護人材不足の解消に向けた一歩であり、より包括的な介護サービスの提供を可能にします。

まず、訪問看護の解禁により、在宅介護のニーズに対応することができます。

高齢化が進む日本において、在宅でのケアを希望する高齢者が増加していますが、訪問看護師の不足が課題となっていました。

特定技能「介護」資格を持つ外国人労働者が訪問看護も行うことで、在宅介護サービスの供給が増加し、より多くの高齢者が自宅で安心して暮らすことができるようになります。

しかし、これにはいくつかの課題も伴います。

まず、訪問看護に従事するためには、さらなる専門知識や技能、より高度な日本語能力が求められるため、適切な教育と訓練が必要です。

外国人労働者がこの新しい役割に適応するためには、企業と登録支援機関が連携して、継続的なサポートを提供することが重要です。

また、言語の壁や文化の違いから生じる誤解を防ぐためのコミュニケーションスキルの向上も必要です。

訪問看護は患者との信頼関係が非常に重要なため、労働者が安心して業務に従事できる環境を整えることが求められます。

総じて、2025年からの特定技能「介護」資格による訪問看護の解禁は、日本の介護現場に新しい可能性をもたらします。

人材不足の解消と介護サービスの質向上を実現するためには、適切な教育とサポートを通じて、外国人労働者が安心して働ける環境を整えることが不可欠です。

これにより、日本の介護の未来はより明るく、持続可能なものとなるでしょう。

まとめ

特定技能「介護」分野における外国人労働者の採用は、日本の介護現場において重要な役割を果たしています。

特にミャンマー人は、その文化的背景や勤勉さ、思いやりの精神により、日本の介護職に適しているといえます。

2025年からの訪問看護解禁により、特定技能「介護」資格を持つ外国人労働者が在宅介護にも対応できるようになり、介護サービスの質と供給が向上するでしょう。

これを実現するためには、企業と登録支援機関が連携して適切な教育とサポートを提供し、外国人労働者が安心して働ける環境を整えることが不可欠です。

今後も、外国人労働者の力を活用することで、日本の介護の未来は明るいものとなるでしょう。